家系図の作成・相続での戸籍の読み方

戸籍の読み方記事一覧

戸籍を正しく読むための3つのポイント相続手続をする際に欠かすことのできない作業として、被相続人(故人)の出生から死亡までの連続した戸籍を取得するということがあります。法定相続人が誰であるかを公的に証明するために必ず必要な作業となりますが、戸籍を遡るためには法改正によって様式が変遷した様々な戸籍を読み取ることが必要です。ここでは、戸籍を読み取るためのポイントを解説致します。戸籍を読み取る上でのポイン...

戸籍謄本には必ず「始まり」と「終わり」があります。戸籍自体の始まりと終わりもありますし、個人で見た場合にはその戸籍で読み取ることのできる始まりと終わりは異なります。同じ戸籍を使用したとしても別々の方を見るときは期間の見方が異なります。こちらをきっちりと理解することで、つながりのある戸籍謄本を取得することができるようになります。戸籍謄本の事項欄には、出生・婚姻等今までのその人の歴史が順に記載されてい...

平成6年式戸籍の特徴平成6年に戸籍法が改正され、戸籍事務の電算化が始まりました。それまで手書きが主だった戸籍の処理をコンピュータ管理するようになったのです。これまでの縦書きだったものがA4版横書きとなり、現在私たちが利用する様式になりました。電算化については経費と労力が必要となるため、自治体の財政難といった理由もあり電算化されていない自治体もあります。平成10年以降少しずつ電算化が進んでいます。電...

戦後、新憲法施行に伴い民法が改正され、戸籍法も大きな改正が行われました。それまでは「家」を基本単位とする戸籍でしたが、昭和23年式からは「夫婦」を基本単位とする戸籍となりました。一つの戸籍に入るのは夫婦とその子までとなり、祖父母や兄弟姉妹、叔父叔母、甥姪、孫など三世代以上が同じ戸籍に入ることはできなくなりました。また、「戸主」が廃止され、「筆頭者」となり、また華族、士族、平民、新平民などといった身...

大正4年式戸籍の特徴記載された家族について個別に「両親」「生年月日」「家族の中で占める位置(二男の嫁など)」などが記載されるようになりました。また、これまでは戸籍吏及び戸籍役場が戸籍を管理していましたが、大正4年の戸籍法改正によって市町村役場が戸籍事務を執り行うこととなりました。明治31年式戸籍にあった「戸主ト為リタル原因及ヒ年月日」の欄が廃止され、その事項は戸主の事項欄に記載されるようになりまし...

明治31年式戸籍の特徴新たに「戸主ト為リタル原因及ヒ年月日」という欄が追加され、「いつ」「どのような理由で」戸主になったかということが明確に記載されるようになりました。被相続人の戸籍を遡る作業においては、戸籍が作られた日がはっきりとわかるので便利です。それまでの戸籍は徴税や兵役などといったことに目的があったと言えますが、明治31年の戸籍法改正では、戸籍の目的を「身分の公証」としました。そのため、明...

明治19年式戸籍の特徴現在取得可能な中で最も古い様式となるのが明治19年式戸籍です。家の単位に戸主を中心としてその直系・傍系の親族を一つの親族として記載しています。現在の戸籍は夫婦単位で子までの二世代が記載されますが、明治19年式戸籍では孫やひ孫、兄弟の妻や甥姪、更にその子など非常に多くの人が同じ戸籍の中に記載されていました。出生・死亡・結婚・離婚・養子縁組といった事柄を主に記載していましたが、失...

壬申戸籍とは?明治4年4月4日に戸籍法が制定され、翌明治5年2月1日に施行され日本初の戸籍制度が開始されました。(明治5年式戸籍) この年の干支が壬申(みずのえさる)だったことから、この戸籍は「壬申戸籍(じんしんこせき)」とも呼ばれています。それまで(江戸時代)は、「宗門人別改帳」というもので皇族から平民までを戸単位で集計していましたが、壬申戸籍は全国一律の基準で集計されたという点では非常に画期的...

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