戸籍の始まりと終わりを読むポイント
戸籍謄本には必ず「始まり」と「終わり」があります。戸籍自体の始まりと終わりもありますし、個人で見た場合にはその戸籍で読み取ることのできる始まりと終わりは異なります。
同じ戸籍を使用したとしても別々の方を見るときは期間の見方が異なります。こちらをきっちりと理解することで、つながりのある戸籍謄本を取得することができるようになります。
戸籍謄本の事項欄には、出生・婚姻等今までのその人の歴史が順に記載されています。
ただし、「○年○月○日出生」と記載されていても、その謄本が出生からのものであるとは限りませんので注意しましょう。戸籍の始まりのキーワードを探すことによって、その戸籍謄本がいつからの分であるかを判断することができるようになります。
戸籍をつながりを持って読むためには、戸籍の始まりのキーワードが探せるかどうかにかかっています。
戸籍の始まりのキーワードが探すことができれば、終わりを探すのは比較的簡単です。
戸主(筆頭者)に関する事項欄と本人(被相続人)の事項欄を比較しながら(同一のときは一人)、最初の1行よりずっと目を通します。
そして、出来事を確認しながら戸籍の始まりのキーワードを探します。1つ前(1つ最近)の戸籍謄本の終わりの日付と同じものを探すというやり方も有効です。
戸籍自体の始まりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
・再製 ・改製により新戸籍編製 ・前戸主隠居により家督相続
・婚姻により編成 ・子の出生により編成 ・分家
・〇〇より転籍または〇〇から転籍 など
※転籍については『より』『から』という文字が非常に大事です。そしてそれより後ろに『より』転籍がないかどうかを確認しましょう。複数回あれば最後の日付です。
戸籍自体の終わりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
・法改正による新戸籍改製 ・転籍 ・戸籍に誰もいなくなり除籍に移される など
個人による始まりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
・出生 ・婚姻 ・養子縁組 ・転籍 ・分籍 など
※転籍が複数回ある場合には最後の日付けです。
個人による終わりの主な要因(キーワード)(日付の記載があります)
・死亡 ・離婚 ・離縁 ・転籍 ・分家 ・分籍 など