大正4年式戸籍の見方

大正4年式戸籍の見方

大正4年式戸籍の特徴

記載された家族について個別に「両親」「生年月日」「家族の中で占める位置(二男の嫁など)」などが記載されるようになりました。

 

また、これまでは戸籍吏及び戸籍役場が戸籍を管理していましたが、大正4年の戸籍法改正によって市町村役場が戸籍事務を執り行うこととなりました。

 

明治31年式戸籍にあった「戸主ト為リタル原因及ヒ年月日」欄が廃止され、その事項は戸主の事項欄に記載されるようになりました。

大正4年式戸籍の見本


※画面拡大できます
【明治19年式戸籍の見方】で見本として使用した戸籍とつながるもので、山田二さんが戸主の戸籍です。この戸籍から読み取れることは下記のような事柄になります。

 

戸籍の始まりと終わりに関する事柄について

 ・昭和8年6月13日に父の孫四郎さんが「隠居」の届出を行い、二男の二さんに家督
  相続した。
 ・上記の家督相続によって、同日この戸籍が新たに作られた。
   ※つまり、この戸籍の始まりは「昭和8年6月13日」ということになります。
 ・昭和26年2月1日に静岡県濱名村に転籍し、この戸籍は除籍となった。
   ※つまり、この戸籍の終わりは「昭和26年2月1日」ということになります。

 

個人の事柄について

 ・山田二さんは明治33年6月14日生まれで、父孫四郎、母阿きの二男である。
 ・二さんは昭和8年6月23日に小山キミさんと結婚した。
 ・二さんは昭和26年2月1日に静岡県濱名村に転籍した。
 ・孫四郎さんは明治6年2月13日生まれで、明治26年5月16日に家督相続した。(原因不明)
 ・孫四郎さんは昭和8年6月13日に隠居して二男の二さんに家督相続した。
 ・孫四郎さんは昭和11年11月28日にこの戸籍を外れ山田民作家の戸籍に入籍した。
 ・阿きさんは明治10年11月25日生まれで、父鈴木平次郎、母とめの長女である。
 ・孫四郎さんと阿きさんは明治34年4月23日に結婚した。
 ・阿きさんは昭和11年11月28日に孫四郎さんと共に山田民作家の戸籍に入籍した。

 

上記の1枚のみで分かることはこれらの事柄だけですが、この戸籍の一つ前の戸籍となる明治19年式戸籍を見ると山田民作さんは孫四郎さんの三男であることがわかりますので、何らかの理由で二男の家を出て、三男の家に入ったということがわかります。

 

実際には数ページに渡って多くの方が一つの戸籍に入っていますので、簡単な家系図を作成することもできます。相続手続のための戸籍収集ではありますが、戸籍に記載されている事柄から、先祖の様々な歴史を垣間見ることもできますね。

 

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